OLぱむだの山と本

北海道在住の会社員です。山と読書と日々の暮らしを徒然なるままに

ここではないどこかへ

ここではない、どこかに行きたい。
前いた場所でも思っていた。

進学、就職、転勤で、色々な場所に住んできた。
たまに、私は安住の地を探しているのか、と思うときがある。
未だに見つかってはいないけれど…

いつも、ここではないどこかに行きたくて、新しい場所を求めている。
今の場所が嫌というのでもなく、飽きたというのとも違っていて
ただ、いつも異邦人でいたい。

仕事や環境に慣れてしまうのが、全く好きではないのだ。
仕事は慣れると楽だけど、その途端にルーチンと化してつまらなくなる。
前の職場の昼食は、社内食堂でいつも同じメンバーだった。
十年後や二十年後も、彼女たちは同じ顔ぶれで
昨日見たドラマの話をしているのかと考えると
その果てしなさに目眩がした。
私は、彼女たちにとって、ただの通りすがりでいたい。

久しぶりに再会して、思い出話に花を咲かせる、なんてしたくない。
一緒にいる、今その時間を楽しみたい。

最近仲良くなった人に「将来どこに住みたいですか?」と聞いたら
「どこにも住みたくない」という答えだった。
私もそうかもしれない。
安住の地を探しているようでいて、どこにも馴染みたくないのだ。